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第2回プロ養成講座が終了しました

2015年3月1日、かねてからプロになるべく
技術者養成講座を受講していた5人の方が、
晴れて全課程を修了いたしました。
1名の方は諸事情から、追って補講により、
皆さんに追いつく予定です。

今回の受講生は、全員、バリバリのプロ志望で、
明確に目標をもって授業に臨んでおり、
教える側としても、思わず力が入りました!
いいですね、この緊張感~(笑)。

自前のテキスト準備
授業の準備もいろいろと大変です。
当講座では、既存の書籍を副読本としながら、
他にはない、これまでの犬護舎でのケアの
ノウハウをぎっしりつめ込んだ
オリジナルテキストを作成しています。
ということで、毎回、何時間もコンビニで
コピーをしまくります(苦笑)。

動画解析
これは、歩様(動画)を見ながら、
体のどの部位が使えていないのかを
読み取る授業(「映像解析・動画」)です。
前のステップとして、
「映像解析・静止画」 を勉強していたとはいえ、
受講生の鋭い指摘に講師陣はびっくりでした。
“見る目”を育てていけば、
競技会の会場や様々なスポーツの動画を見て、
体のコンディションを推測することが可能になります。
その場でお座りをしてもらったり、歩く様子を見て、
ある程度の状態を把握することもできるようになります。
これは、結果の出せるケアをしていくために、
非常に有効な「材料」となります。

実技
実技授業ライト
実技授業トニ
実技の授業では、受講生の愛犬をモデルに、
部位ごとに有効なケアポイントのケアの仕方を
学んでいきます。
ここで生きてくるのが、座学で学んだ「解剖学」です。
正確なポイントを見極めるために、
「ハイ、専門用語を使って、答えてください!」
という講師陣の執拗な要望に(苦笑)、
当初、しどろもどろだった受講生の皆さんも、
修了間近には、スラスラと部位の名前と位置が
答えられるようになりました(!)。
スバラシ~!!(笑)

臨床実技フェイス情報
後半の授業は、実際にプロとして
仕事をしてくために、
必要な要素をさまざまな形で学びます。
特に重要なのが、飼い主さんの「主訴」です。
主訴に応えられる結果が出せるか、
自分の見立てと主訴のすり合わせはできるか、
ケア計画を組み立てるためには、
どのような要素に配慮していくべきなのか…。
奥の深い、難しい問題です。
ケアをしていくという行為に、
基本的に「間違い」はありません。
体はつながっていますので、
どの部位のケアから取り組んだとしても、
症状を改善させるまでの道のりが、
短いか長いかが異なるだけでともいえます。
しかしながら、だからこそ、
短期間で結果が出せるかどうかが、
その技術者の腕の見せ所、となる訳です。

修了証授与
最終日、一般公募で来院してくれたモデル犬の
ケアをした後に、講師陣から講評を行います。
受講生の皆さん各々の、
 飼い主さんへの説明の仕方、
 施術ポイントの絞り方と実際のケア、
 飼い主さんへの日常生活などのアドバイス、
 そして、ケアの結果
について、良かった点、悪かった点を
指摘しながら、皆で体験を共有します。
講師陣からは、ちょっと厳しめの、
辛口コメントも飛び出しますが、
ぜひ、今後の参考にしていただければ…という
親心と思って、どうぞ、ご容赦ください(笑)。
そして、7日間のプロ養成講座は
無事に修了となりました。

受講生の皆さん、本当にお疲れさまでした!
しかしながら、毎回申し上げておりますが、
講座の修了は、長いプロとしての、
ケアの道のりのスタートでもあります。
皆さんは、これから、常に知識を広げ、
技術を磨いていかなければならないという、
長く厳しい道を選択してしまいました!
でも、私たちには同じ道を志す仲間がいます。
これからも、切磋琢磨しながら、
多くの犬たちの体を楽にしてあげられるよう、
頑張っていきましょう~!!
修了後の室内
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第5回研究会 報告

犬護舎では、プロとして犬のケアに携わる講座
(技術者養成講座)の修了生を対象に、
年に4~5回、さらに技術を高めるために、
研究会を開催しています。

第5回は、「腱のケアの基本を確認する」と題して、
ついつい自己流になりがちな手技の基本を見直し、
さらに、これまでの臨床事例から、
効果的なケアポイントについて再確認する
研究会を開催しました。
第5回研究会01

頭部、前肢、体幹、後肢と部位別に分けて、
運動器の機能不全に限らず、
こんな症状や症例の場合には、
こんなケアが効果があった!という事例を、
本院のほか、各地で活躍している修了生たちから
話題提供してもらい、
皆で改善のメカニズムなどを推察&共有しました。
第5回研究会02
第5回研究会03

たまたま、以前私が手がけたケアで、
眼圧が結果として下がったという事例を紹介したところ、
ちょうど同じスクールの生徒仲間のワンコさんが、
同じような症状に悩んでいるという話になり、
修了生間で飼い主さんを紹介し、
ネットワークを活かしてケアの連携が取れました。
素晴らし~!!!

修了生の皆さんも、私にとっては元「生徒」でしたが、
今では、同じ頂を目指す、頼もしい「仲間」です。
お互いに切磋琢磨しながら、
今後も技術を向上すべくまい進して行きます!

今回の研究会も、とても勉強になりました。
ご参加の皆さん、お疲れさまでした!

技術者養成講座 開講します!

当院では、人間のケア手法をベースに、これまで多くの犬たちのボディケアに携わって来ました。その成果が口コミで広がり、今、ドッグボディケアの大きな流れが生まれています。
現在、犬護舎では、従来から定評のあった競技犬のパフォーマンス向上やケガ防止のケア(「腱のケア」を含む)に加え、ボディリラクゼーションやその他にも、4つの体内腔間内を確保して、内臓の働きを助けるなどの新たなボディケアを実践中です。
より多くの犬たちを楽にしてあげたい! そんな活動の一環として、私たちと同じようにプロとしてケアを実践していく、仲間=技術者を養成するための講座を企画しています。

<技術者養成講座の特長>
(1)多角的に不調の原因を探る目を養う
 自分の愛犬だけをケアするのとは異なり、プロとして多くの犬たちのケアに携わるためには、確かな知識と豊富な経験が必要になってきます。これまでの来院犬の経験から、犬たちの不調の原因をどう見極めてケアに結び付けるのか、情報を共有しながら、多角的に「目」を養います。
(2)結果の出せるケア手法を総合的に学ぶ
 これまで当院で取り組んできた「腱のケア」だけにとどまらず、筋肉や筋膜へのアプローチ、そして、関節のケア手法についても総合的に学び、確実に結果の出せるケアを目指します。
(3)座学・実技をバランスよく配置
 ケアに必要な最低限の知識となる解剖学や生理学などの本格的な内容から、実際にケアを行うための手技のやり方、効果的なケアポイントなどを実践的に学びます。「将来ケアの仕事をやっていきたい!」という熱意があれば、もちろん習得できますが、専門的な内容も含まれますので、ぜひ、覚悟をもって受講してください!
(4)600頭以上の実績からの実践的なケア手法
 運動器にまつわるケアをメインとしつつも、多くの症例に対応してきた経験から、犬たちへのケアの可能性やケアの汎用性の広さを、事例をもとに学んでいただきます。
(5)少数精鋭できめ細かく対応
 定員は8名程度ですので、特に実技では、ケアする際のポジショニングから手の使い方まで、きめ細かく指導をいたします。物言えぬ犬たちの気持ちを理解するために、まずは、受講生同士の体を使って、ケアの基礎を学び、ケアがどのような体の変化をもたらすのかを実感した上で、犬たちの体へのケアに応用していきます。
(6)修了後も研修や研究会などで技術向上
 現在、当院の技術者養成講座の修了生が全国各地で活動中です。その活躍や評判も数多く聞こえてきており、講座主催者としても嬉しい限りです。講座修了後も本院等での研修、また、研究会も年に4~5回開催しており、特定のドッグスポーツ競技犬に特化したケアの手法から、新しい手技のフォローアップまで、さまざまなテーマで勉強を重ねています。修了生たちも切磋琢磨しており、技術向上に余念がありません。

<講座スケジュール>
第1回生 技術者養成講座 2015年7月~8月 終了
第2回生 技術者養成講座 2016年1月~2月 終了
第3回生 募集中! 2017年6月開講
 

<授業内容>
解剖学、生理学、診断学、体表解剖
映像解析、一般臨床、ケア計画概論
臨床ディスカッション
基本実技、実技、臨床実技、演習
             全26コマ

<受講資格>
当院主催の飼い主向け講座
「セルフケア講座」を受講していること
これまでに受講されたことのない方は、
受講していただく必要があります。

受講料等の詳細は、資料をご請求ください。
inu_go_ya アットマーク yahoo.co.jp
件名:技術者養成講座資料請求
ご連絡いただく項目:お名前(フルネーム)とご住所
折り返し、資料一式をご送付申し上げます。

第三期技術者養成講座終了

今年4月からスタートした
腱のケア技術者養成講座第三期ですが、
4か月間を経て、今年の7月15日に
9名すべての受講生が
全課程を修了いたしました。
受講生の皆さん、お疲れさまでした!

第二期までと授業の内容は変わりませんが、
“分かりやすさ”を課題に、
授業構成を大幅に修正いたしました。
また、受講生の理解度や進捗状況を随時見ながら、
授業の内容を軌道修正していくことで、
9名全員が内容を見事消化することができたと
主催者サイドとしては、
大変満足のいく結果の出た講座となりました。
特に、最終日に行った「犬護舎研修」での
モデル犬のケアにおいては、
我々の予想以上の結果が出ており、
また、受講生の皆さんにとっても、それぞれ
これまで学んできたことの「手ごたえ」を
十分感じていただけた1日だったのではないか
と思っております。

「腱のケア」
この言葉も、犬の世界では、
ドッグスポーツに取り組む飼い主さんを中心に
少しずつ浸透していったこの数年間でしたが、
2012年7月を以って、院長を中心に研究中だった
このケアのメカニズムと技術的な手法も
ほぼ完成をみる運びとなりました。
これまで多くの飼い主さんや犬たちが
関わってくださったおかげと感謝しております。
腱をケアするということには、
本当に多くの未解明な部分と課題がありましたが、
それも概ね解明されたと思っております。

腱のケアには3つの理論があります。
出張を含め多くの飼い主さんたちに
これまでお教えしてきたのは、
腱へのフィードバックを利用した
第一番目の理論のみとなります。
その後第二理論、第三理論を“発見”し、
プロとして結果を出すために不可欠となる
2つの理論を併せて、今日に至っております。
第一期、第二期の受講生の皆さんには、
その技術は伝授しておりますが、
理論として確立したのはごく最近となるため、
近いうちに補講のような形で
ご紹介したいと考えておりますm(_ _)m。

今回の受講生は9名という多勢だったので、
本当に賑やかで和やかな授業となりました。
全員女性だったことも、華やかさの演出に拍車がかかり、
男性である院長とモッチ先生は、
内心タジタジだったのではないか…と思っています(笑)。
座学01

座学02

実技02

実技01

実技04

実技05

実技03

今回の9名の皆さんも、
歩みはそれぞれ異なると思いますが、
全員がプロの道を目指してくださると期待しています。
技術的には、腱のケアそのものは、
非常に高いレベルを習得しているので、
即実践に対応できる方々も多いと思われます。
受講生の皆さんと同じ道を歩んできた私が、
この4か月間を振り返ってみると、
今の受講生の皆さんに足りないのは、
ズバリ「経験」だと感じています。
多くの犬たちの体を触り、ケアをし、
その感覚を自分のものとして取り込んでいく…
これができれば、すべての受講生が
少なくとも私と同じ結果は出せるはずです。

長いようで短い4か月でしたが、
皆さんのがんばりと情熱には、
本当に頭の下がる思いです。
私ものほほんと構えてはいられません!(笑)

犬護舎本院の再開までには、
今しばらくお時間をいただくことになりそうですが、
腱のケアを受けてみたいと思われた方は、
ぜひ、受講生のところも訪れてみてください。
次回の技術者養成講座の開催は、まだ未定ですが、
ご希望の方が多数いらっしゃるようであれば、
秋以降の開催を計画していこうと思いますm(_ _)m。


技術者養成講座終了~

さて、腱のケアプログラム技術者養成講座は
4日目からは本格的な実技の授業です。

腱を緩める・軟化させる方法とは…
セルフケア講座でも飼い主さんたちに
お教えしていますが、
それをプロフェッショナルとして、
どう体現していくかを今一度確認です。
板書密着

さらに特定の疾患や症状を緩和させるためには
どうやっていったらいいのか…?!
板書O脚X脚
板書疾患
板書伏臥
あわてて買ったホワイトボードが大活躍しました!

犬の姿勢、歩様、競技の動きから、
パフォーマンスを向上させていくためには
どの部位のケアが重要なのかを考える
映像解析の授業も興味深い内容です。
DVDを何度も何度も巻き戻してスロー再生にし、
犬の一挙手一投足を見逃すまいっ!と
皆で目を皿のようにしてモニター画面を
食い入るように見つめました(笑)。
ジャンプとは

事前予測→問診→視診→触診という、
体の部位のどこがどう問題なのかを見極める手法を
人間の治療のノウハウから学び、
そしてそれをどう実際の施術として組み立てるのか?
この部分がプロとして結果を出していくために
もっとも難しい部分になります。
その犬にあったケア計画を
自分だったらどう組み立てていくか…
犬たちの施術を組み立てる際に、
モッチ先生は、分院担当者は、院長は、
それぞれどんな視点で犬たちを見て、
どうケア計画を描いているのか、
そんな技術のすり合わせは、
これまでやったことがなかったので、
私自身も本当に勉強になりました。
モデル犬を募集しましたので、
受講者の方々には2日間にかけて、
計10頭を分担していただきました。
実際の飼い主さんとワンコを目の前にすると
なかなか言葉も最初は出てこないものです(笑)。
でも、皆がんばりました!

質疑・コンサルティングの時間には、
「どうしたら速く上手くなれるのか?」
という質問なども飛び出し、
院長が出血大サービスで(?笑)、
30数年に及ぶ治療人生の奥義を語った件は、
いや~スタッフも超びっくり!でした(苦笑)。

早いようで長かった6日間の最終日、
犬のボディケアにまつわる体験談を語りあった際には
受講者の方々の瞳に熱いものが………!
私自身も「分からない!」の連発から出発した
犬護舎でのケアの仕事、それを思い出して、
思わず一緒にジーンと来てしまいました(苦笑)。
修了証授与
最後に修了証を授与して、閉校です。

正直なところ、今回の短期集中講座は、
受講者の皆さんにとって、
本当にきつかったと思います。
なんたって、私が3年間かけて学んできたものを
たった6日間に全部つぎ込んだんですから!
内容が濃くて!深くて!!難しい!!!
のは当たり前ですよね?(苦笑)。
でも、同じ志を持って、同じ道を目指す仲間が増えて、
私も本当に嬉しかったデス。
それぞれの地元に帰って、
犬たちの体を触ることから始めて、
そして今回学んだものを少しずつ消化していただければ
必ずや「結果」は出ます!

スタッフ間での反省会を終えて、
授業構成の練り直しを既に始めています。
近いうちに第2期生を募集する予定です。
ケアの世界に足を踏み入れることは
高みを目指して休むことなく技術向上を目指すこと、
ある時はとてつもなく辛く、
でもある時は代えがたい喜びに包まれます。
ご興味のある方はどうぞお見逃しなく……!
覚悟をもって飛び込んで来てください(笑)。
プロフィール

すーちゃん

Author:すーちゃん
さまざまな経験を経て、愛犬ボーダーコリーの股関節疾患(?)騒動が、犬のボディケアサロン犬護舎開院(埼玉県)のきっかけとなりました。ボーダーコリーCHARAとクリームヒーラー(?ホントはMIX・笑)HAL9000はお星さまになりました。白黒ボーダーHAYATEについては下記をご覧ください。
2017年MプードルのHUEHUE(5歳)とアジリティの日本代表として米国に遠征しました。ボーダーGEO(生後半年)とはオビディエンスを楽しむ予定です。


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2008年11月18日付
dogmark.netへ

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